ダンスの技術書「ボールルーム・テクニック」。
ここに、タンゴの足型2番としてプログレッシブ・サイド・ステップが紹介されている。
たぶん聞いたことがないステップだと思います。
ワルツのクローズドチェンジと同じで、いまほとんど踊られていません。
こう書かれています。
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足型2番 プログレッシブ・サイド・ステップ(PSS)
タイミング (カウント):QQS
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 CBMP に前進、方向は先行の足型による、フットワークH>
<2.右足 横少し後ろへ、フットワークIE(インサイド・エッジ)>
<3.左足 CBMP に前進、フットワークH>
回転量:第一歩と第三歩に少しのCBMが用いられる場合は、少し左へ回転することができ
る。>
女子:
< CBM:なし>
<1,右足 CBMP に後退、方向は先行の足型による、フットワークBH>
<2.左足 横少し前へ、フットワークBのIE,H>
<3.右足 CBMP に後退、フットワークB>
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だが、習ったことがないので今イチよくわからないので、調べていたら、
「タンゴの基本」(http://tango-figure.blogspot.jp/) というホームページにあった。
かなり古い動画と思わせるものだが、
どんなステップなのか左右両方から見せていて、よく分かる。ここの3番目に出てきます。
ほとんどの人が見たことがないステップだと思いますが、なぜこのステップに注目したのか。
『ダンス上達の道しるべ』に、こうあります。
「右足は左足の横少し後ろですから、、その右足に体が確実に乗り切ったら、
左足に乗り切っていた体が少し後戻りをして、前後の揺れ(ロック)が現れるはずで、
これがプログレッシブ・リンクの決め手として必要のものです。」
詳しくは以下を参照
http://www7b.biglobe.ne.jp/~seichi/tango.html#purosai
ちなみに、「ボールルーム・テクニック」には、プログレッシブ・リンクの解説はこうです。
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足型3番 プログレッシブ・リンク (QQ)
男子:
< CBM:なし>
<1.左足 壁斜めに CBMP に前進、フットワークH>
<2.右足 壁斜めに面して PP で横少し後ろへ、フットワーク足のIE,左足BのIE>
< 註)第二歩をとる時、右サイドを少し後ろへ引く。>
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男子の足の位置をプログレッシブ・サイド・ステップ(PSS)と比較してみてください。
プログレッシブ・リンクはプロムナードに続けるために方向を指定してありますけれども、ステッブの仕方はプログレッシブ・サイド・ステップと全く同じです。(『ダンス上達の道しるべ』)
ですから、プログレッシブ・リンクを踊るときのたしかなヒントになるのです。