2016年12月26日月曜日

困った人たち


社交ダンスの魅力を伝える『踊りませんか』という本の中で、著者・浅野素女が指摘してしている「困った人たち」のこと。

ちょっと紹介しておきます。

あなだのダンス教室にも、必ぐひとりくらいいろのではないだろうか?

こういう人、困るのよね、というタイプ。

ダンスのマナーにも通じるものがあるとして、五タイプに絞って挙げている。


「よくよく考えてみると、どれも結局は、ふたりで踊ることを知らない人たちである。
いずれかのタイプに陥ってしまうと、スローフォックスが求めるハーモニーはいつまで経っても獲得できないように思うのだが、いかがなものだろう。
 
そのひとつは、レッスンつけ型タイプ。
組んだ相手のダンスを四六時中直している。初心者にしてみれば、最初はけっこうありがたい。
このタイプは相手に対する優越感が生き甲斐なのかもしれない。
一見、親切なのだが、自分の方の技量はあまり眼中にない。
したり顔で教えてくれていて、実は的がはずれていた、ということもたびたび起こる。
 
ふたつ目は、文句つけ型タイプ。
とにかく相手の一挙一動に文句をつける。自分のことは棚に上げて、あなたがこうするから、ああするからうまくいかない、とくる。
自分の欠点はどうかというと、とんと見えていない。

最初のタイプと似ているが、自分がうまく踊りたい一心である。
 
三つ目は、シャドー人間タイプ。
男性に多い。うまく見える。きちんと踊っている。シャドーで踊る(ひとりで上体のポジションをつくっての練習)のが大好きである。
この手の男性には、シャドーで事足りてしまって相手を道具か何かだと思っている人がいる。
腕の中にポンと収まってくれる女性がいさえすればよい。

このタイプの人と踊ってみると、幽霊と踊っている感じがする。
パートナーは本人の引き立て役にすぎず、本当は私なんかいてもいなくてもいいのね、と言いたくなる。

四つ目は、頼り切りタイプ。
こちらは女性に多い。私はだめなのです、お任せします、と何から何まで相手に頼りっぱなし。
男性のリードを待つのは大切だが、それぞれが自立していないと、ふたりのダンスは成立しない。
シャドー人間と両極端をなす。
 
五つ目は、進歩願望ゼロタイプ。
毎回練習やパーティーには出てくるのだけれど、努力というものをいっさいしない。
楽しみでやっているのだからそれでもよさそうなものだが、自分を変えることを拒否して、ひたすら自分勝手流を貫く。これもまたいい迷惑である。
 
私が「困った人たち、と呼ぶ典型は以上の通りである。」

どうです?そうだなあ、いるいると思いませんか?

もしかしたら自分がそうなっているかも知れませんが、気を付けたいものです。


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