「個人レッスン」の2回目。
生田は、自転車でT公民館に向かう。
バスと電車、そしてまたバスを使うしか手だてがない、陸の孤島にあるこの公民館にはこの方法が一番いい。
車を買って、などと思ったがそんな必要はないようだ。
さて、今日は少し早めに到着した。
今日の課題は前回のホールドの復習と出来たらすこしでもタンゴと考えていたが、その通りになった。
「割る」。後退する足は前進する足に圧されて後退するのだ。単独で後退はしていない、のだ。
このことを「割る」と先生は表現していた。
それと今日感じたのは左手の緊張感。腹からのインナーマッスルで左手の緊張感を持たせるのだ。右手は要らない。右手は自分のものではない。
お腹を引き、腕を大きく広げ、腰を落とし、左手に緊張感をもってホールドをする。
絶えずふたりの中で作る空間の中の左側に男性がいる。
これが自然とできるまで練習しなければいけない。
当然、腰も痛くなる。腕も痛くなる。普段使っていない筋肉を使うからだ。
今日も「はっ」と気が付くと30分近く経っている。
生田が終わりのあいさつすると、先生から
「今日はよかったよ」
のひとこと。
素直にうれしい。本当に喜ぶことにした。素直に行こう。
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